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【天皇杯 2024】車いすバスケを観に行ってきました!

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2月4日(日)に東京体育館で「天皇杯 第49回日本車いすバスケットボール選手権大会」を観戦してきました。

車いすバスケの「天皇杯」があるんだ〜って方もいらっしゃるかもしれませんが、クラブの日本一を決める大きな大会です。

主に車いすバスケの普及と競技レベルの向上を促進することを目的としています。参加チームは全国各地から集まり、激しい地区予選から熱戦を繰り広げられます。

この記事では、下記内容をお届けします!ぜひご覧になってください!

Check List

この記事でわかること

車いすバスケの概要とクラス分けについて

実際に天皇杯を観に行った感想

今後の車いすバスケの大会情報

天皇杯決勝のYouTubeの動画

【ルール】車いすバスケの基本情報

車いすバスケットのルールは、一般のバスケットボールのルールとほぼ同じです。

1チーム5人の選手がボールを奪い合い、一般の競技と同じ高さ(3.05m)のゴールにボールを投げ入れて、得点を競い合います。(使用するコートや高さも同じ)

詳しいルールは割愛しますが、ここでは、車いすバスケの特有のクラス分けについて簡単に解説します。

車いすバスケも競技情報はこちらから

車いすバスケの特有のルール

クラス分け

クラス分けとは、選手一人ひとりが障害の程度により、点数が与えられています。

(1.0点から0.5点きざみで4.5点まで)

例えば、障がいが軽い人は4.0点。重い人は1.5点など。

そして、コートに出ている選手5人の合計が、14.0点で以内でなくてはいけません。

ただし、女子選手は一人につき、−1.5点となります。(合計から引くということです。)

クラス説明
1.0最も重度の障害を持つ選手。トランクやバランスの制御が非常に限られている。
1.5トランクの制御に若干の改善が見られるが、依然として限られている。
2.0低いレベルでのトランク制御が可能。ピボットや部分的なバランス制御ができる。
2.5トランクの制御にさらに改善が見られ、より動的な動きが可能になる。
3.0トランクの良好な制御と部分的な上体の動きが可能。
3.5ほぼ正常なトランク制御が可能で、多くの場合、下肢に軽度の障害がある。
4.0下肢に障害はあるが、上体の動きはほぼ正常。
4.5最も軽度の障害を持つ選手。上体にほとんど制限がない。

監督または選手は、クラス分けのことを考えながら、試合に臨んでいます。

ちなみに障害が軽くて持ち点が多い選手を「ハイポインター」障害が重く持ち点が少ない選手を「ローポインター」と言います!

筆者
筆者

漫画 リアル参照(タップすると拡大します)

実際見に行った感想

ここからは天皇杯 日本車いすバスケットボール選手を観に行った感想を書いていきます。

競技を行われた場所は東京体育館。渋谷区千駄ヶ谷にある有名な体育館ですね。

決勝の試合は14時から。ギリギリに到着。会場は既にいっぱいでした!

それもそのはず、アリーナ席・アリーナ車いす席、またスタンド車いす席に関してはすでに完売していました!

さすが、車いすの日本一を決める大会!お客様も現地での観戦意識が強い!

決勝は、 

神奈川VANGUARDSは昨年も優勝しており、今回天皇杯連覇がかかります。一方、埼玉ライオンズはまだ天皇杯を優勝したことがありません。悲願の初優勝を狙います。

試合は、お客さんをハラハラドキドキさせる白熱したゲーム展開になりました。

最初にリードしたのは、初優勝を狙う埼玉ライオンズ。前半は37-22と点差を大きく点差広げて折り返しに。

昨年もチャンピンオン神奈川VANGUARDSは、なんだかぎこちないプレーが目立つ。監督もハーフタイムインタビューで「自分たちにバスケができてない」と心情を吐露。

後半は徐々に神奈川VANGUARDSのペースに。

そして、後半ラスト1分。

日本代表の鳥海連志選手のミドルレンジからのショットが決まり、44対44の同点に。

会場はお客さんの大きな歓声と熱気が湧き上がり、この日の最高超を達成した瞬間でした!

そして、神奈川VANGUARDSが逆転に成功。そのまま逃げ切り、試合終了の笛が会場(フィールド)に鳴り響きました。

この瞬間、神奈川VANGUARDSが天皇杯連覇を達成!

埼玉ライオンズは初優勝に一歩届かず。

埼玉ライオンズの財満いずみ選手が、タオルを顔に覆い隠しながら、涙を流している姿が、とても印象的でした。

車いすバスケを見た感想

総評

総評として、健常者スポーツのバスケットボールに引けを取らないくらいのパワーを感じました。応援も選手もバスケットボールに情熱をそそいでいる姿は、見ている人に勇気と元気を与えていると思います。

また、プレーコート上に女子選手がいることが、とても新鮮でした。健常者のバスケットボールでは見られない光景ですね。

車いすバスケ特有の持ち点ルール。女子選手は持ち点ー1.5点になったり、障がいの重い人と軽い人の組み合わせを考えながら采配を練らなければなりません。

車いすバスケは、本当の意味での多様性のスポーツだと実感しました。

今後の大会情報

ここまで車いすバスケの概要と実際に試合を観た感想をお伝えしました。

さて、次は皆さんの番です!
実際に現地へ行って車いすバスケットボールを観戦してみませんか?

今後の試合情報を載せておきます。

彼らのフィールドで、手に汗握る試合攻防と健常者バスケにはない、女子選手が入り混じる多様性な競技を、是非ご自身の瞳で焼き付けてください!

ちなみに、試合観戦のチケットはスタンド席(自由席)で1,000円(手数料は別)でした!安い価格で試合観戦できますよ!

筆者
筆者
2023年度

さくら杯女子車いすバスケットボール大会(さくら杯)

項目内容
開催日時2024年
3月9日(土)9:00~19:00
3月10日(日)9:30~15:00
備考エントリー選手・スタッフ以外のチーム関係者(保護者)のご来場並びに一般観戦希望者は事前申請が必要となります。
申請の手続きは別途下記ホームページからご連絡いたします。
HPhttps://jwbf.gr.jp/tournaments/217
会場日本財団パラアリーナ
詳細はこちらから

【動画】YouTube

YouTubeでも配信中です。お時間ある方は見てください!

参考文献

ABOUT ME
ぐっち
ぐっち
好きなスポーツ:ランニング/サッカー/ゴルフ
日本デフ陸上競技に感銘を受け、パラスポーツ普及のため「THE FIELD」を創設。
ランニング歴は20年。2017年にはVIEW RUNNING TEAMを立ち上げ、2023年ホノルルマラソンを完走。パラスポーツの文化をつくる。
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